新宿ファッションフィールド2016　開催レポート

今年のテーマは「ワタシノアオゾラ　My Blue Heaven　異文化の陽だまりから見上げる、まぶしい空」

グランプリは、昨年はモデルとしてこのSFFに参加した東京モード学園のアレクサンドラ･クストバル･ラーションさんの作品『CLOUD』が見事受賞し、準グランプリは、大阪モード学園の村井比佳留さんの『～ツナグ～』が受賞しました。

ファッションショーだけでなく、同時開催されたトークセッションや手づくり雑貨店も、多くの方にお楽しみいただけたのではないでしょうか。

とくに、手づくり雑貨店は、昨年より大幅に増えた40展の出店をいただきました。

ご来場いただいた皆さまやご応募いただいた皆さま、ご支援くださった皆さまには、心よりお礼を申し上げます。

本イベントは、また来年も11月25日(土)に開催を予定しております。ぜひ、次回もお楽しみに！

審査結果

作品制作部門

グランプリ 観客賞(メイク部門) 観客賞(モデル部門)	CLOUD Alexandra Kustvall Larsson アレクサントラ　クストバル　ラーション 東京モード学園 不安な気持ちになったとき空を見上げると、いつもそこにある雲を見て安心します。そんな雲の存在をソフトな生地を組み合わせて表現しました。霞んだ水色やグレーが空の儚さや移ろいやすさを表しています。 メイク：趙若シー モデル：大塚香奈
準グランプリ アバハウスインターナショナル賞	～ツナグ～ 村井比佳留 Murai Hikaru 大阪モード学園 もし、人と人との繋がりが目に見えたなら・・・。世界中どこにいても見える空を、自分たちを映す鏡に見立てて。空に広がる、人と人とが繋がっていく理想の世界を、結束バンドと樹脂素材を用いた洋服に落とし込んで表現しました。 メイク：黄瀚儀 モデル：森岡祐衣
新宿区長賞	Chamomile 山本和枝 Yamamoto Kazue 名古屋学芸大学 カモミールの花言葉は「清い心」や「清潔」です。新宿という多文化共生の街で、他者の偏見を気にすることなく、何にも染まらないありのままの自分として「清く」居られることに清楚な美しさを感じて、カモミールをシルエットやディテールに落とし込みました。 メイク：梁承赫 モデル：森崎楓
審査員特別賞 観客賞(作品部門)	Canvas 風見純加 Kazami Sumika 東京モード学園 青空の下に栄える新宿には忙しくも美しく輝く人々の夢が交差している。貴方にはどんな夢があるのだろう。画布という絵を描く為の布で服を作り、そこに実際の油絵で、青空の様に広大な人々の夢をこのキャンバスに描きました。 メイク：林函億 モデル：新福彩乃
伊勢丹新宿本店賞 シップス賞	積乱雲 中森舞 Nakamori Mai 東京モード学園 空を見ると様々な事を思います。思い出を蘇らせ、未来を感じさせます。積乱雲は夕立をもたらす雲です。雨を降らせ、嫌な気持ちを流し去り、皆が前を向き進んで行けるように願いを込めます。積乱雲が天高く広がり、空を包み込む様子を表現しました。 メイク：童培培 モデル：勝海麻衣
オカダヤ新宿本店賞	イゾラド　― 雨と生きる ― 粟国郁海 Akuni Ikumi 愛知文化服装専門学校 生きるうえで必要であり、文化の違いや価値観をも超える存在の「雨」を今回のテーマにしました。コードを使用し、交じり絡まり落ちていく雨に見立てて、ブルーのグラデーションに染色。また、刺繍を施し民族調のデザインに仕上げました。 メイク：井上彩乃 モデル：吉村真理乃
アッシュ･ペー･フランス賞 ビームス賞 観客賞(モデル部門)	閃光 髙橋佑奈 Takahashi Yuuna 専門学校神戸カレッジ･オブ･ファッション 重たく厚い雲から一筋の光が射す。そんなアオゾラを想像しました。重すぎず、軽すぎないデザイン画にしたくて、線のタッチや着色にこだわりました。丸みのあるフォルムなので、立体感のある表現にもこだわっています。 メイク：川内敏輝 モデル：川北奈緒美
ジュングループ賞	Rebellious×Balloon 本間杏奈 Honma Anna 国際トータルファッション専門学校 コンセプトは、若者の反抗です。風船が子供の手からするりと抜け、大空に飛んでいく様子を風船の反抗と捉え、自立心を持つ若者が、束縛された環境から解放されたいと願う気持ちに重ねて、レザーとコットンという相反する素材を用いて表現しました。 メイク：ヨウ テイウ モデル：後藤沙梨
観客賞(メイク部門)	BREAK 陳馨 Chin Kei 東京モード学園 新宿の路上から見上げる空。そこから垣間見える虹にインスピレーションを受けました。新宿という様々な価値観が混在する街に「本音のスマイル」があれば、“ブレイク”できるのではないかと考えています。 メイク：植村芽由 モデル：李園美

デザイン画部門

金賞	機械越しのアオゾラ 黒川香穂里 Kurokawa Kahori 華服飾専門学校 私にとっての“ワタシノアオゾラ”は、ふと見上げた美しい空と共に、電柱やケーブルがカメラ越しに見えて、その印象が記憶に残っていたので形にしました。背中のケーブルを目立たせて、空を切り取った写真のようなハットがポイントです。
銀賞	ステンドガラスを通して 長縄早紀 Naganawa Saki エスモード･ジャポン･東京校 多彩な文化がひしめき合う新宿には複雑な不協和音が存在しています。そんな新宿に住む一人一人の価値観や、揺るぎない思いを異なるステンドガラスで表現しました。また、人々が共存し助け合う様をステンドガラスで結ぶことで表しています。
銅賞	Combination 日比野美有 Hibino Miyu 岐阜県立東農実業高等学校 異なる人種の人間を中央に描き、新宿の街が首元から羽ばたくようなイメージでビルを描いています。その人間を様々な模様と多彩なビルの隙間に描くことで、多様な人の価値観や思いのCombinationとして表現しました。
	混沌からの脱走 東雪乃 Higashi Yukino 小井手ファッションビューティ専門学校 今年のテーマを読んだ時、学校という個性が入り混じった環境から解放される感覚と、下校中の暮れていく空の儚さが重なりました。青は夕方の薄く滲んだ空を、赤はカオスを意味しています。色調の差が気持ちの差を表現しています。

審査員（敬称略）

• 畠山 巧（デザイナー）審査員長
• 蛭川勝五（株式会社オカダヤ 代表取締役社長）
• 鷹野正明（伊勢丹 新宿本店長）
• 大日向伸子（三越伊勢丹研究所 婦人担当･リビング担当ディレクター）本審査
• 戸口順子（三越伊勢丹研究所 婦人担当コーディネーター）一次審査
• 村重達也（繊研新聞社 アッシュ編集長）
• 久保雅裕（アナログフィルター『Journal Cubocci』編集長）
• 吉住健一（新宿区長）

アパレル企業賞

• アッシュ・ペー・フランス賞（益子杏子／WALL ディレクター兼バイヤー）
• アバハウスインターナショナル賞（齋藤玲緒奈／マーケティング部 部長）
• シップス賞（成瀬涼子／販売促進部プレス課 課長）
• ジュングループ賞（渡貫隆博／JUN事業部 次長 企画ディレクター）
• ビームス賞（犬塚朋子／フェルメリスト ビームス ディレクター）

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開催概要

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