予告②:新宿歴史博物館 令和3年度特別展 「四谷塩町(しおちょう)からみる江戸のまちー近世考古学の世界―」(9月25日~開催)

四ツ谷駅前の再開発が行われ、多機能施設「コモレ四谷」が完成し、駅前の風景も大きく変わりました。この場所は、江戸時代の「四谷塩町一丁目」「麹町十一丁目」「麹町十二丁目」にまたがる地域で、再開発前には四谷一丁目遺跡6次調査として約2年間にわたる発掘調査が実施されました。江戸時代の遺跡のうち、町人たちの住む町人地は、大規模な発掘調査を実施することが少なく、わからないことも多かったのですが、今回の調査によっていろいろな発見がありました。

【会 期】令和3年9月25日(土)~12月5日(日)
【時 間】9:30~17:30(入館は17:00まで)
【休館日】9月27日(月)、10月11日(月)・25日(月)、11月8日(月)・22日(月)
【場 所】新宿歴史博物館 地下1階企画展示室
【主 催】新宿区、(公財)新宿未来創造財団
【共 催】新宿区教育委員会
【観覧料】一般300円(常設展とのセット券は500円)、団体割引(20名以上)150円、中学生以下無料
【問合せ】新宿歴史博物館 学芸課 03-3359-2131

この遺跡のすごいところ
1.町をまるごと発掘
江戸時代の道を含めて、町をまるごと調査しました。江戸時代の道は現在も道路になっていることが多く、なかなかその下を発掘調査することはありません。道からは、江戸時代の木組みや石組みの溝、地下を流れる玉川上水などが見つかりました。

2.大規模な麹室(こうじむろ)群
麹室とは、酒や味噌を作る麹菌を培養する施設で、江戸・東京では地下に多く作られます。6次調査では、25群99室もの麹室が見つかり、江戸初期から、大規模な生産活動を行っていたことがわかりました。

3.文献史料も残る地域
四谷塩町一丁目は、江戸時代の住民についての記録である「人別書上」や、土地の価格や広さ、地主の名などが記された沽券(こけん)絵図など、多くの文献史料が残る地域でもあります。発掘調査と文献調査を組み合わせることにより、江戸時代の具体的な人々の姿が見えてきます。

博物館から徒歩10分のコモレ四谷には、玉川上水を偲ぶ流れや、解説サインなどもあります。秋のひととき、展示を見てからこの地を訪れ、四谷にあった「江戸の町」に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。