◆終了しました◆新宿歴史博物館 令和4年度特別展 「新宿の弥生時代~教科書の弥生時代と比べてみると~」

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「弥生時代」と聞いて、どのようなイメージを思い浮かべますか?
水田が広がる農村風景? 中国の歴史書(『後漢書』東夷伝、『三国志』の「魏志」倭人伝など)に「倭国大乱」と書かれているような戦乱の世?
女王卑弥呼が治めた邪馬台国?

教科書で描かれている弥生時代像は、中国の文献に書かれた日本に関するわずかな情報と、全国で発見される遺跡や出土品などから生み出されています。米作りに使用した農具や、銅鐸(どうたく)や銅矛(どうほこ)などの青銅製の祭器、ガラス玉などの装飾品・・・・まだまだ謎も多く、
ロマンに満ちています。

流水文銅鐸 鳥取県湯梨浜町小浜池ノ谷出土(東京国立博物館所蔵) Image:TNM Image Archives

流水文銅鐸(りゅうすいもんどうたく)
鳥取県湯梨浜町小浜池ノ谷出土
(東京国立博物館所蔵)
Image:TNM Image Archives

平形銅剣 愛媛県松山市道後今市出土 (東京国立博物館所蔵)Image:TNM Image Archives

平形銅剣
愛媛県松山市道後今市出土
(東京国立博物館所蔵)
Image:TNM Image Archives

広形銅矛 長崎県対馬市豊玉町佐志賀黒島出土

広形銅矛
長崎県対馬市豊玉町佐志賀黒島出土
(東京国立博物館所蔵)
Image:TNM Image Archives

それでは、弥生時代の新宿はどのような社会だったのでしょうか。
区内では、高田馬場三丁目遺跡で平成3年(1991)に小銅鐸が発見され、都内で最初の出土例として注目されました。
(現在では八王子市と調布市でも出土し計3例になりました)
小銅鐸の多くは銅鐸を模したものと考えられていますが、銅鐸は全国で約500点確認されているのに対し、小銅鐸は60点ほどしか見つかっていません。一体どのように使われていたのでしょうか。関東近県の小銅鐸を集めて展示しますので、是非一緒に考えてみてください。

小銅鐸 八王子市中郷遺跡 (八王子市教育委員会所蔵)

小銅鐸
八王子市中郷遺跡
(八王子市教育委員会所蔵)

小銅鐸 新宿区高田馬場三丁目遺跡出土 (新宿区指定有形文化財(考古資料))

小銅鐸
新宿区高田馬場三丁目遺跡出土
(新宿区指定有形文化財)

小銅鐸 調布市染地遺跡出土 (東京都教育委員会所蔵) (写真提供:東京都埋蔵文化財センター)

小銅鐸
調布市染地遺跡出土
(東京都教育委員会所蔵)
(写真提供:東京都埋蔵文化財センター)

その他、水田の有無や戦乱の痕跡、青銅器や鉄器の普及状況など、区内で発見された遺跡や、出土品から、新宿の弥生時代について考えます。

鉄釧 新宿区・西早稲田三丁目遺跡出土

鉄釧※
西早稲田三丁目遺跡出土
※釧(くしろ)とは腕輪のこと

管玉(くだだま) 新宿区・下戸塚遺跡出土

管玉
下戸塚遺跡出土

【開催期間】
9月17日(土)~12月4日(日)
【時間】
9:30~17:30(入館は17:00まで)
【休館日】
9月26日(月)・10月11日(火)、24日(月)、11月14日(月)・28日(月)
【会場】
新宿歴史博物館 地下1階企画展示室
【料金】
観覧料:一般300円(常設展とのセット券は500円)、団体割引(20名以上)150円、 中学生以下無料
【主催】
公益財団法人新宿未来創造財団
【共催】
新宿区、新宿区教育委員会
【お問い合わせ】
新宿歴史博物館 03-3359-2131