この皿は、江戸時代の内藤新宿のゴミとして捨てられていたものが、発掘調査によって出土したものです。皿の内側と底の部分に「福鉄」という文字が刻まれています。「福鉄」は宿場にあった旅籠や茶屋などの屋号のようですが、文書などの記録にはみられない名前です。文献には残っていなくとも、このような名の店や屋号が存在したのでしょう。内藤町遺跡から出土した屋号を刻んだ資料は、ほかにも当館の常設展示室に展示しています。