所蔵資料展 「色ガラス芸術のパイオニア 岩田藤七、久利」(12月9日~開催)

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所蔵資料展
「色ガラス芸術のパイオニア 岩田藤七、久利」

新宿区弁天町に在住した岩田藤七(1893~1980)、久利(1925~1994)親子は、豊かな色彩と自由な造形のガラス作品を作りあげた日本のガラス芸術のパイオニアです。今回の展示会では、岩田親子の活動の軌跡を紹介するとともに、所蔵するガラス作品42点を公開します。また、近年区民より寄贈を受けた岩田工芸ガラスの工房作品20点ほどもあわせて展示します。日本の近現代ガラス芸術を導いてきた岩田親子の作品をご鑑賞ください。展示資料一覧

【会 期】 平成29年12月9日(土)~平成30年2月25日(日)
【時 間】9:30~17:30(入館は17:00まで)
【会 場】新宿歴史博物館 地下1階企画展示室
【休館日】12月11日(月)・22日(金)~平成30年1月3日(水)、1月9日(火)・22日(月)、2月13日(火)
【観覧料】無料

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岩田藤七「花器」 岩田藤七「花器」岩田藤七「貝」 岩田藤七「貝」

岩田久利「金彩花器」 岩田久利「金彩花器」岩田久利「ガラス壁面(コロラート)」 岩田久利「ガラス壁面」

昭和2年(1927)、藤七が自身のガラス工房を立ち上げたその当時、「ガラス」といえば、板ガラスや瓶などの大量生産される実用ガラスや、透明で硬質なイメージの切子ガラスが一般的でした。溶けたガラス独特のやわらかい曲線や強い色彩を用いた藤七の作品は、とても革新的なものとして注目を浴びます。挑戦意欲にあふれ、作家意識を持ってガラスを扱う藤七の制作姿勢は、ガラスが日本の美術工芸の一分野としての地位を獲得する新しい時代を築いていきました。
藤七の長男として生まれた久利は、日本におけるガラス芸術の第二世代として、精緻で高雅な作品を数多く制作し、海外での作品発表を通じて、日本のガラス芸術の独自性を世界に発信しました。また、父藤七から引き継いだ事業をもとに、当時の最新技術を用いた工場で高品質な工芸作品の量産体制を可能とし、経営者としての手腕も発揮するとともに、日本ガラス工芸協会を設立し、ガラス作家の連携や後進の育成にも力を注ぎました。
藤七、久利の功績は世界でも高く評価され、米国メトロポリタン美術館にも作品が収蔵されています。

関連イベント

関連講演会(要申込)

「日本のガラス工芸史における岩田藤七、久利」
【日 時】平成30年2月25日(日)14:00~16:00
【講 師】齊藤晴子(町田市立博物館学芸員)

ギャラリートーク
担当学芸員による展示解説
【日 時】会期中毎週土曜日 13:00~30分程度
【料 金】無料
【申 込】不要。新宿歴史博物館 地下1階企画展示室前集合